こんにちは、やくえいといいます!
薬剤師ってどんな仕事なんだろう。
病棟で薬剤師見かけるけど、仕事内容が良くわからない。
といったことを疑問に思ったことはないでしょうか。
実際に聞かれたこともあります。
大きくは以下の5つです。
・調剤室の仕事
・注射室の仕事
・DI室の仕事
・医薬品管理業務
・病棟業務
薬剤師の仕事って表舞台に出ることが少ないようなのでイメージしにくいのは当然かもしれません。
今回は薬剤師の仕事、特に病院薬剤師の仕事についてまとめていこうと思います。
これから薬剤師を目指す方や、他の医療職の方に薬剤師について知って頂けたら幸いです。
調剤室の仕事
調剤室では主に内服薬や貼り薬などの外用薬をお渡しするために取りそろえをしています。
薬剤師が薬をお渡しするまでには
①処方箋監査
②調剤
③調剤監査
の手順を踏む必要があります。
基本的には2人以上の薬剤師で1人の患者さんの薬を取りそろえ、チェックしています。
とにかく間違いがあってはいけません。
処方箋監査では処方箋に不備がないか、内容に問題がないかを確認します。
調剤は処方箋を元に正しい薬剤を取りそろえます。
調剤監査では取りそろえられた薬を別の薬剤師が相違ないか確認します。
こういった一連の作業の中には僕らが普段勉強していることを詰め込んで、安全を確保できるようにしています。
注射室の仕事
注射室では点滴などの注射薬を取り扱います。
①注射調剤
②無菌調製
③外来がん化学療法
注射薬は内服薬とはちょっと違う気の遣い方をします。
直接血管内などに入るためより投与方法などに注意する必要があります。
急性期の患者さんに使う機会が多いので、より病態に注意しなければなりません。
また、複数薬を混ぜ合わせることがあります。
その時は性状が変化することがありますので、複数の注射薬が投与される場合は注意が必要です。
ただ、薬剤管理という点ではどちらも薬剤師にとっては同じように考えていく必要があります。
無菌調製は特に感染に注意しなければならない場合に行います。
注射の投与によって感染しないよう、無菌の状態で薬を混合していくものです。
外来がん化学療法は抗がん剤の調整もそうですが、患者さんへ投与される前に薬の効果や注意事項を説明したり、投与後の自宅での注意事項などを説明します。
DI室の仕事
DI(Drug Information)室の主な仕事は以下の通りです。
①医薬品情報の収集および評価
②収集した情報の加工と周知
③問い合わせ対応
DI室は医薬品の有効性や安全性を担保する上でなくてはならない部門です。
医薬品情報のない薬はただの化合物です。
適切な情報を適切な方法で周知することによって医療の効果は最大限に高まります。
また、とにかく医薬品に関する問い合わせは頻繁にあります。
それだけ皆さん安全に期したいというところでしょう。
薬は投与すると健康状態や心身機能に直接関わるので当然と言えば当然ですね。
調剤や投薬も大事ですが、DI室の仕事も責任とやりがいがあります。
医薬品管理業務
医薬品管理業務の一番の大きな目的は、患者さんに薬を迅速かつ安定して供給することです。
そのために重要なことが以下の3つです。
①医薬品の購入管理
②医薬品の在庫管理
③医薬品の供給管理
適切な医薬品の購入や在庫管理、品質管理をして供給体制を整えておく必要があります。
供給する時も使いやすいよう、使用頻度などがわかりやすくなるよう工夫も必要です。
適切な管理はムダな医薬品の使用や購入を抑制し、医療コストの削減にも一役買います。
病棟業務
薬剤師の病棟業務は非常に多岐に渡っています。
① 病棟薬剤業務
② 薬剤管理指導業務
③ チーム医療への参画
と言葉で表すとたいしたことない感じるかもしれません。
とはいえ薬は安全とセットのようなもので薬剤師が色んなところで顔を出します。
病棟薬剤管理業務では全ての患者さんの全ての薬をその患者さんに適しているかどうか確認します。
病棟で薬の使用についても安全を期すために情報提供や適宜相談に応じています。
薬剤管理指導業務では患者さんに薬の効能や起こりうる副作用などの注意点の説明、適切な服用方法の指導をします。
その他にも服薬が困難な患者さんの服薬支援もします。
チーム医療ではチームの役割ごとに共通した目的を持って、薬剤師ならではの情報共有をします。
多くのチームで薬に関わる機会があります。
まとめ
今回は薬剤師の仕事についてざっくりまとめてみました。
・調剤室の仕事
・注射室の仕事
・DI室の仕事
・医薬品管理業務
・病棟業務
と大きく分けると5つに分類されます。
各項目に詳しく書いている記事のリンクを貼ってますので、そちらも併せて読んで頂けたらより理解が深まると思います。
ただしここに分類されない仕事も中にはありますが、それは病院の特徴によって変わってくるでしょう。
逆に言うとその病院でしかできないこともあるかもしれません。
今回を機に病院薬剤師への理解・関心が深まると嬉しいです。
それではまた!
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