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薬剤師が取って損しない資格~NR・サプリメントアドバイザー~

スキルアップ

こんにちは、やくえいといいます!

薬剤師をやっていると、薬剤師の資格だけでは歯が立たない場面に出くわします。
とはいえ、もう一度大学に入って別の職種の勉強をしようとはなかなか思えません。
薬剤師をしながら自分のスキルの幅を広げることが一番簡単ですね。
その中で今回はNR・サプリメントアドバイザーという資格についてご紹介していきたいと思います。

サプリメントについてどういう印象があるでしょうか。
成分がよくわからなかったり、法律などの区分がよくわからなかったり、敬遠している方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、サプリメントはご存じの通り薬局、ドラッグストアで販売されていることが多いです。
薬剤師に近いところにありますので、消費者は「薬剤師に聞いてみるか」と思うのは必然です。
また、飲み合わせ(相互作用)も存在しますし、薬効に近いものも試験で証明されているものもあります。
持参薬の中に入っていることもありますね。

この資格は保健機能食品やサプリメントについての知識を深め、消費者に正しい情報をお伝えする役割があります。
ちなみに購入を促すようなアドバイスはしません。
それでは簡単にではありますが、資格取得までを書いていこうと思います。

NR・サプリメントアドバイザーの資格を取るには?

まず、資格を取るまでには以下の条件を満たす必要があります。

1.日本臨床栄養協会に入会する。
2.研修単位を取得する(40単位)。
3.認定試験に合格する(年に1度開催)。

ステップにしてみたらそこまで多くないですね。

1.日本臨床栄養協会に入会する。

これについてはすぐできるので問題ないです。
協会のHPより申し込みができます。
日本臨床栄養協会HP

2.研修単位を取得する(40単位)。

こちらは時間と費用が掛かってきます。
40単位と結構なボリュームですね。
この40単位の取得については2通りの取得方法があります。
1つ目は年1回開催されている学術大会への参加です。
1回の参加で10単位付与されるので、4年間かけて単位を集めます。
4年間も時間かけるのはあまりおすすめできません・・・

もう1つの方法としては通信教育を受講することです。
4月~11月の間に全37コマの講義が週1回配信されます。後から見返すこともできます。
1回あたりは30分程度です。
こちらも日本臨床栄養協会HPから申し込むことができます。
申し込み期間は3月~9月頃までです。

3.認定試験に合格する(年に1度開催)。

人によっては認定試験と聞くだけでひるんでしまうのではないでしょうか。
合格率は50~60%といったところです。
ただし、非医療従事者の方も受験しており、薬剤師に限ると80%以上の合格率になっています。
そう聞くと薬剤師であればそこまで難しいものでもなさそうです。
実際は以下のテキストで勉強します。

勉強する内容のうちの半分くらいは薬剤師国家試験のために勉強してきた内容と同様のものなので、薬剤師であれば比較的受け入れやすいと思います。
僕も仕事の合間にちょっと勉強したくらいで何とかなりました。
テキストの最後に練習問題があります。
試験問題などの情報を載せて良いのかはわかりませんが、練習問題があるということはそういうことです。笑

ちなみに資格を取るまでにかかる費用ですが、だいたい8万円ほどです。
時間は学術大会で単位を集めていくなら4年間、通信教育を使うなら1年かかりません。

資格取得後にすることは?

晴れて資格を取得できた後はどういうことに取り組んだら良いでしょうか。
まずは資格の維持が必要です。
5年ごとの更新になります。
5年間正会員を継続していること、50単位取得していること、レポートを提出することが条件です。
50単位の取得方法は

1.学術大会への参加(1回10単位)
2.通信教育の再受講(20単位)
3.サプリメントフォーラム収録DVDの視聴(10単位)
4.レベルアップセミナーへの参加(10単位、Webは5単位)
5.交流研修会の参加(10単位)
6.論文投稿(筆頭10単位、共同5単位)
7.学会口頭発表(5単位)
8.他団体の主催する学会(付与単位数は学会による)

NR・サプリメントアドバイザーはその専門性から日々研鑽していく必要があります。
そのための更新制ですね。

NR・サプリメントアドバイザーはどのような場で仕事をするのでしょうか。

NR・サプリメントアドバイザーの職域

1.保健機能食品等が販売されている店舗・薬局・ドラッグストアや通販の会社等
2.保健機能食品等の製造・販売会社のお客様相談室等
3.保健所、保健センター、病院・診療所等の保健・医療機関
4.消費者センター等の消費者相談機関
5.地域における食生活改善活動の場

一般社団法人 日本臨床栄養協会HPより
https://jcna.jp/

上記のように多くの場所で活躍することができます。
特に薬局、ドラッグストア、病院などには薬剤師がいますので、普段の仕事に加えてさらに活躍できそうです。

また、NR・サプリメントアドバイザーはその役割を全うしなければなりません。

NR・サプリメントアドバイザーの役割

「保健機能食品、サプリメントの国民への啓発」

消費者に対して保健機能食品、サプリメントについて、専門的観点から個人個人の栄養状態を評価し、適切にアドバイスできること。

一般社団法人 日本臨床栄養協会HPより
https://jcna.jp/

栄養状態もそうですが、健康状態のチェックも必要です。
健康増進に寄与することが医療者には義務付けられています。
また、薬剤師であれば飲み合わせ(相互作用)もチェックしてく必要があります。

例えばセントジョーンズワートは有名ですね。
セントジョーンズワートは不安、うつ、睡眠障害などに使われます。
代謝酵素のCYP3A4、CYP1A2を誘導することによって、これらの酵素で代謝されるジゴキシン、テオフィリン、カルバマゼピンなどの薬効が減弱し、病態のコントロールが難しくなってしまいます。

キトサンは脂肪の吸収を抑えてくれるため、高脂質の食事になりがちな方は服用する機会があるかもしれません。
ただし、脂溶性薬剤の吸収もある程度抑えてしまうことがあるかもしれません。

また、薬物動態に影響するような相互作用だけではありません。
ラクトトリペプチドはACE阻害作用があると報告されています。
同様の降圧剤を内服している方は作用が増強する(相加作用)かもしれません。

これらは薬剤師ではない方がサプリメントを勉強しているだけではわかりにくい部分があります。
というか薬剤師にしかできませんね。(断言)

まとめ

今回は薬剤師が取って損しない資格であるNR・サプリメントアドバイザーについてご紹介してきました。

資格取得までは
1.日本臨床栄養協会に入会する。
2.研修単位を取得する(40単位)。
3.認定試験に合格する(年に1度開催)。

といったステップで、特に症例報告や学会報告が必須ではありません。
単位取得も通信教育を利用すれば1年かかりません。
わりとすぐに取れる資格だと思います。

普段の業務にひとつ幅が広げられるし、より多くの方の役に立てる資格だと思います。
また、飲み合わせも含めて安全に配慮することがこの資格を取った薬剤師には求められます。
こういう話になると、保健機能食品やサプリメントはやめさせるべきと思う薬剤師の方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、これからの時代は予防、セルフメディケーションが当たり前になってくると思われます。
この国の人々が安全で健康に過ごして頂くには医療、健康リテラシーを高めていくことが必須と言えるでしょう。
それを支援するための資格が薬剤師であり、NR・サプリメントアドバイザーだと考えます。
これを機に多くの方に興味を持って頂けたら幸いです。

それではまた!

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