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薬剤師って何してるの?|病院薬剤師の仕事~医薬品管理業務~

薬剤師の仕事

こんにちは、やくえいといいます!

薬は処方箋を元に患者さんの手元に渡りますが、物(商品)である以上は購入や在庫管理があります。
もちろん流通状態によって左右されることがありますが、患者さんに薬が渡らないなんてことがあってはなりません。
場合によっては似たような薬(代替薬)を仕入れて変更してもらうこともあります。

品質の管理も大事になってきます。
いざ使いたい時に品質の問題で使えないことがあってはいけません。

また、病棟などで急遽使う場合もあります。
供給はスムーズにできるようにしておかなければなりませんね。

今回は医薬品の提供や品質管理など、非常に重要な医薬品管理業務についてご紹介していきたいと思います。


医薬品の購入管理

医薬品は各メーカーから直接購入するわけではありません。
別の卸業者にまず納品され、そこから購入します。
メーカーからの購入だと安く仕入れられるかもしれませんが、安いからという理由で薬を使用することが促されてしまいますので本来の薬の適正使用にならない場合があります。
ちなみに薬は薬価という患者さんに渡す時の金額があり、そこの部分は変更できません。
そのため安く仕入れるということは、それだけの儲けがか確定します。
その儲けを大きくしすぎないように卸業者が間に入ります。

その卸業者から購入する時、まず購入計画を立てます。
必要な薬を必要な分購入しないとムダが出てしまって管理が大変になりますし、必要な医療機関への供給が不足してしまう可能性もあります。
購入額については薬価の変更もありますが、それにかかわらず定期的に見直されます。

購入計画や購入額が決まったら発注して納品します。
納品する際は、検品ももちろんします。
一般的な商品と同様に品質のチェックをしたり、使用期限やLotのチェックをします。
さすがに使用期限があまりに近いものは納品できません。
広告を出して値引きで売るわけにもいけませんので。

医薬品の在庫管理

薬を各部署に安定して供給し、かつ過剰な在庫でムダを避けるためには適正な在庫管理をする必要があります。
普段使われる薬の種類や量を把握して購入し、払い出していきます。
土日祝日は卸業者も営業していませんので、休み前にはその分も加味して購入します。
災害時にも対応できるくらいの在庫も確保しておきます。
全ての薬を置いておくわけにはいかないので、災害時に緊急で必要な薬を主に置いておきます。

品質管理にも気を配ります。
医薬品は温度や湿度、遮光が必要かどうかなどの管理条件がそれぞれ決められています。
全てを同じ条件で保存できるわけではありません。
使用期限もあります。
薬も品質が落ちると十分な効果が得られない可能性がありますので、メーカーで保存条件などを試験して使用期限を設けています。
できるだけ期限の近いものから使用し、期限が切れたものは使わないようにします。
話変わりますが、いつもらったかわからない薬を持たれている方がたまにいらっしゃいます。
使用期限の観点から古い薬は使わないほうが良いと思います。

また、定期的に棚卸をして在庫を把握しておくことも重要です。
この時に使用期限などもチェックして、あまり動いていないものは在庫の見直しをします。
良く出る薬は取りやすい場所に配置するなどの工夫も必要ですね。
薬によっては品質以外で管理方法が決められているものもあります。
鍵をかけて保管しておく必要のある薬もあります。
それらは出納帳で管理することが多くありますので、他の薬より気を配ります。

医薬品の供給管理

医薬品の供給にも工夫することがあります。
手術や処置などである程度決まった薬を使う場合は、その分だけセットにしておきあらかじめ払い出しておきます。
使った分だけまた補充するといった形です。

病棟などにも定数配置薬として供給します。
すぐに使えるようにですね。
病棟のメインの診療科によって使う薬に傾向が出ますので、それに合わせて定数を決めて置いておきます。

これらを補充する際に伝票などを用いていきます。
何がどのくらいの定数で、どのくらい補充が必要か。
口頭では間違いの元ですし、記録を残しておくことで適正な在庫管理にも役立ちます。

まとめ

今回は医薬品管理業務についてご紹介してきました。
医薬品管理業務の一番の大きな目的は、患者さんに薬を迅速かつ安定して供給することです。
そのために重要なことが以下の3つです。

①医薬品の購入管理
②医薬品の在庫管理
③医薬品の供給管理

適切な医薬品の購入や在庫管理、品質管理をして供給体制を整えておく必要があります。
供給する時も使いやすいよう、使用頻度などがわかりやすくなるよう工夫も必要です。
適切な管理はムダな医薬品の使用や購入を抑制し、医療コストの削減にも一役買います。

今回の記事を機に薬剤師の仕事に興味を持つ方が1人でも増えると幸いです。

それではまた!

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