こんにちは、やくえいといいます!
国家試験をパスして薬剤師になると、医療機関などで働くことになります。
はじめのうちは採用薬の勉強で精一杯ですよね。
僕も病院で働きはじめた頃は採用薬について頑張って勉強していました。
一通り採用薬について覚えられたところで、次は何を勉強していったら良いのでしょう。
興味のある専門分野があれば、それを突き詰めて認定・専門薬剤師を目指しても良いかもしれません。
でも勉強したい分野が決まっていない若手薬剤師も少なくないと思います。
今回は何から勉強していったら良いかわからないという若手薬剤師向けに、はじめの一歩になる資格ついてご紹介していきたいと思います。
興味のある分野があって、専門分野の認定・専門薬剤師を取る前に勉強しておいて損はないです。
はじめに目指す資格
勉強したい分野が決まっていてもいなくても、まずはじめに目指してほしいのは↓です。
「日病薬病院薬学認定薬剤師」(日本病院薬剤師会)
病院で薬剤師として働く上で、基本的な知識・技能について学ぶ機会があります。
薬や疾患のことだけでなく、医療安全、法律、倫理などについても学び、病院薬剤師として一人前になるための制度と考えて良いと思います。
今回は僕自身も取得した病院薬学認定薬剤師について紹介していきますが、ちなみに薬局では↓が相当すると思います。
「研修認定薬剤師」(日本薬剤師研修センター)
病院薬学認定薬剤師になるための要件としては以下の3つです。
①日本病院薬剤師会の会員になること
②研修などにより3年度を通じて50単位以上取得していること
③認定試験に合格すること
ステップとしては3つになりますが、3年間は少なくともかかるという点で②が最も大変かもしれません。
順に説明していきます。
日病薬病院薬学認定薬剤師になるには
①日本病院薬剤師会の会員になること
まずはじめに会員になる必要があります。
都道府県の病院薬剤師会と併せて入会することになると思います。
詳細は各都道府県薬剤師会のHPをご参照ください。
②研修などにより3年度を通じて50単位以上取得していること
ここが一番大変だと思います。
研修は90分で1単位が目安です。75時間ですね・・・
学会参加などでも付与されます。
注意しなければならないのは1年度10単位以上取得しておく必要がありますので、3年度目にまとめて取る、などのようなことはできません。
また、研修の内容によって
Ⅰ.医療倫理と法令を順守する
Ⅱ.基本的業務の向上を図る
Ⅲ.チーム医療を実践する
Ⅳ.医療安全を推進する
Ⅴ.ファーマシューティカルケアを実践する
という行動目標ごとの単位に振り分けられます。
これらのⅠ~Ⅴの分野ごとに〇項目以上、〇単位以上取得するという基準があります。
満遍なく研修を受ける必要があるということですね。
研修は集合型のものもありますが、コロナ禍ではほとんどがオンラインでの研修になりました。
その他、e-learningがありますので、視聴して単位取得することもできます。
どの単位が取れるか、研修前に確認しておくと良いと思います。
研修後にシールが配布されますが、裏面に日付を書いておくなど、いつの研修のものかわかるようにしておいたほうが良いと思います。
2021年度以降の研修であれば、HP上で研修コードを入力して確認することもできます。
③認定試験に合格する
試験自体はそれほど難しいものではないです。
年に1度実施され、Web上で解答するものになります。
3日間試験期間が設けられており、任意のタイミングで受験することができます。
時間制限はありますが、普通に解答していけば時間はかなり余ります。
次の項目でもう少し認定試験について触れていきたいと思います。
認定試験について
前の項でも言っている通り、そんな難しい試験ではないと思います。
過去問はありませんが、対策について少し書いていきます。
まずは試験環境などについてです。
受験期間が3日間ありますが、初日はやめておいたほうが良いでしょう。
試験システムにエラーが見つかる可能性があるからです。そんなにないと思いますが一応・・・
3日目の午後もできれば避けたいです。
アクセスが集中することによって、回線が遅くなり正常に受験できない可能性があるからです。
おすすめは2日目の夕方ごろではないでしょうか。
ネット環境に不安があるなら職場で業務終了後に受験するのもアリかもしれません。
試験対策についてですが、残念ながら過去問がないため試験問題についての対策はできません。
出題基準が配信されますので参考にすると良いと思いますが、併せて毎年HPに具体的な研修項目一覧がアップされますので、そちらも確認しておくと良いと思います。
ただし、全部調べて勉強するのは大変です。
知らない単語をなくしておく、くらいで良いと思います。
設問も広く浅くといったところです。
問題数も公表されていません。が、かなり時間は余りました。
Web上で解答していくことになりますが、みなまで言いません。笑
ちなみに調べながら答えていくほどの時間はないと思います。
勉強はある程度必要です。
まとめ
今回は若手薬剤師がスキルアップする上でのはじめの一歩となる資格として、日病薬病院薬学認定薬剤師についてご紹介してきました。
専門分野の認定薬剤師を取るにしても、広い知識を有していることが求められており、病院薬学認定薬剤師を取ることも条件となっている資格もあります。
いずれにしてもこの資格について勉強しておくのが良いと思います。
資格の取得ステップは
①日本病院薬剤師会の会員になること
②研修などにより3年度を通じて50単位以上取得していること
③認定試験に合格すること
の3つになります。時間はかかりますが、バランスよく学べます。
これから薬剤師として働き始めた、ステップアップしたいが何から手を付けたら良いかわからないという方の参考になれば幸いです。
それではまた!
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